居飛車と振り飛車ではどっちが強い?そんな素朴な疑問に答えます。

将棋の戦法は大きく分けて2つ存在します。

それは、「居飛車」と「振り飛車」です。

将棋をやっているとどちらの戦法が強いのか?有利なのか?得なのか?

そんな、素朴な疑問が沸いてくる事だと思います。

強いのは居飛車か?それとも振り飛車か?

お答えします。

実はこの質問に答えるのは非常に難しいと言われています。

将棋の道を究めた棋士でさえ、どちらの戦法が強いのか結論を導き出し、それを証明した人物は誰一人として存在しません。

よって結論は「どちらでもない」です。

何だよ、答えが知れると思ってここにやってきたのに期待外れだぜ!

と、思われるかもしれませんが2019年現在ではこの疑問の結論が出ておりません。

将棋の必勝法がすぐに分かるわけでは無いのと同じく、居飛車振り飛車どちらが強いのか、そう簡単に白黒ハッキリと分かる訳ではないのです。

なぜ強いのは居飛車でも振り飛車でもないのか?

現在多くの棋士が居飛車党で振り飛車党は少数派です。

なぜ居飛車党が多いのか?それは、振り飛車党ですと「捌く」という技術がより高いレベルで要求されるからです。

この、「捌く」という技術には戦術的発想力と手を読む力がどうしても必要です。

これらを短時間で行うとなるとどうしても才能勝負になってきます。

捌きの才能がある者は常人が及びもつかない手を思いつき、かつそれが理にかなっている手である必要がある。

言わば振り飛車を指しこなすには「才能」が必要になってくるのです。

居飛車戦法に捌きの技術がいらないと言っているのではありません。

両戦法共に高いレベルの将棋を指すには捌きの技術が必要ですが特に振り飛車戦法は相手の攻めに対してカウンターを狙う手法ですので相手の手の内を分かっていなければならない。

居飛車ではどう攻めて相手を出し抜くのか?を考えますが振り飛車ではどう対応して相手のスキを突けば良いのか?を考えます。

その為、居飛車の読みを想定する事ができなければうまく対応が出来ず負けてしまうのです。

そうしたことからも振り飛車は居飛車よりも難しいと言うか、とっつきにくく、居飛車の方が断然入りやすいです。

居飛車から入った人は居飛車を指す事が多くなるので経験が豊富になっていき強くなるがその分振り飛車を指してはいないので振り飛車での上達は育たない。このパターンになっている人は多いでしょう。

元々私自身も最初は居飛車をメインに学び、初段~二段程度まで到達しましたが途中で振り飛車党に憧れて振り飛車党を指す事にしました。

今でこそは振り飛車党でも同程度の棋力はありますが居飛車党から振り飛車党へ変えた当初は3級、4級の相手にもボロボロ負けてしまい振り飛車って難しいなと思った事がありましたがこれは当然と言えば当然の事です。

最初から振り飛車党だった訳じゃないので。慣れるまで居飛車を捨ててひたすら振り飛車で指しました。

その結果、居飛車党の時と同じぐらいの棋力、勝率に落ち着きました。

向き不向きはあると思いますが現在居飛車党の方は振り飛車党へ変更、現在振り飛車党の方は居飛車党に変更してある程度指してみれば大して戦法の違いによって棋力が変わるという事は無いという事が分かると思います。

もし仮に振り飛車の方が弱いのであれば居飛車党の時と同程度の棋力にはなっていないはずですしね。

人工知能では居飛車が多い。しかし!!

今を時めく人工知能(ロボット)も居飛車を選択する事が多いです。

実際に将棋ソフトやスマホアプリなどで人工知能同士で戦わせてみると先手後とてもに居飛車を選択するパターンが多く、人工知能による振り飛車の選択率はかなり低いそうです。

  • プロ棋士の中には居飛車党が圧倒的多数派である事
  • ソフト同士で対局させると居飛車が選択される事

これらの事情からも居飛車の方が有利なのでは?強いのでは?と思ってしまう方も多そうですが違うようです。

振り飛車棋士のタイトル獲得

振り飛車を代表する棋士と言えば久保利明さんですがこれまでにタイトルを獲得しています。

また、若手棋士を代表する振り飛車党の菅井達也もタイトルを獲得しています。

振り飛車党の棋士がタイトルを獲得しているという事実からも分かるように居飛車振り飛車どちらが強いかの結論を出すのがいかに困難であることが分かります。

もし振り飛車の方が弱いのであれば競合ひしめく棋界でタイトルを獲得する事など絶対に不可能だからです。