棋風(指し回しの癖)に特徴のあるプロ棋士には「~な将棋」、「ナントカ流」という表現がされたりします。
また、棋風とは別ですがその人の風貌やライフスタイル等からあだ名やキャッチフレーズが付けられる事もありますね。
ここではそんな、特徴的・個性的な将棋を指す棋士たちの形容詞、あだ名や二つ名等をご紹介します。

棋士の棋風の形容、キャッチフレーズ、あだ名、二つ名をご紹介

例:郷田真隆さんの場合は格調高い将棋と表現され、丸山忠久さんの場合は激辛流と形容されていますし、ファッションや趣味が貴族のような佐藤天彦さんは貴族というあだ名が付いています。

ナントカ流と形容される棋士たち

カルサバ流=久保利明

カルサバ流とは、振り飛車の軽い捌きを重視した棋風です。居飛車の重厚な棋風とは真逆の概念。

ガジガジ流=藤井猛

飛車や角行(大駒)をあえて切って金や銀などのカナ駒でガジガジとドリルが金属を掘るように攻めていくスタイルなのでガジガジ流。

泥沼流=米長邦雄

序盤で不利な形勢となっても泥沼のように非常に形成判断のしづらい混戦に持ち込んで最後は勝利してしまうという棋風なので泥沼流。

自在流=内藤国雄

豊富な指し手のバリエーションから自由自在に差し回すので自在流。

カミソリ流=勝浦修

カミソリの刃のように切れ味鋭い差し回しなのでカミソリ流。

鉄板流=森内利明

堅牢な要塞のように重厚な受けが特徴的な棋風なので鉄板流。

激辛流=丸山忠久

友達を無くす戦い方とも呼ばれるぐらい相手にとって辛辣な手をバンバンと指してくるので激辛流。

ネバネバ流=深浦康市=

納豆やオクラのようにねばっこくてしつこい、とても粘り強い棋風なのでネバネバ流。

緻密流=佐藤康光

圧倒的に深く、細かい読みが特徴的。何手先も正確かつ詳細で鋭い読みを相手の思考を上回る緻密流。

自然流=中原誠

攻守ともにバランスの取れた棋風で素早く格調高い良い一手を自然に放つ事から自然流と言われた。

忍者流=屋敷伸之

忍者のように変幻自在な差し回しが特徴的な棋風と共に屋敷という苗字とかけて忍者流。

棋士の棋風を形容した異名や文言

捌きのアーティスト=久保利明

捌きのアーティストという異名は芸術的な振り飛車の捌きが特徴的な棋風から付けられたあだ名

格調高い将棋=郷田真隆

格調高い本格的な指し回しが特徴で長考派の郷田真隆の将棋は誰もが認める格調高い将棋。

光速の寄せ=谷川浩司

終盤でアッと言う間に相手を詰めに追い込む事から光速の寄せと言われる。

終盤の魔術師=森鶏二

序盤中盤は多少不利でも圧倒的な終盤力で逆転してしまう事から終盤の魔術師という異名がついた。

棋士の異名やあだ名、二つ名

若き天才オールラウンダー=豊島将之

若い頃から天才と呼ばれており、居飛車も振り飛車も指しこなすオールラウンダーな豊島将之さん。

元祖・東の王子=阿久津主税

元祖関東を代表するルックスの良いイケメン棋士とのことから東の王子という二つ名が付けられた。

元祖・西の王子=山﨑隆之

元祖関西を代表するルックスの良いイケメン棋士とのことから西の王子という二つ名が付けられた。

東のイケメン王子=中村太地

中村太地さんは現在の関東を代表するルックスが良いイケメン棋士

西のイケメン王子=斎藤慎太郎

斎藤慎太郎さんは現在の関西を代表するルックスが良いイケメン棋士

無冠の帝王=森下卓

羽生世代だがタイトル戦獲得歴が無く無冠の帝王との異名を持つ。また、シルバーコレクターとも呼ばれる。

神武以来の天才=加藤一二三

棒銀と言う一つの戦法にこだわり続ける頑固な職人的気風を持ち勝ち続けた加藤一二三は天才棋士神武以来の天才だったようだ。

振飛車電脳棋士=菅井竜也

電王戦にて振り飛車電脳棋士との二つ名が付く。勝率が高いことから勝率くんとのあだ名も付く。

貴族=佐藤天彦

独特な髪型やファッションや西洋美術やクラシック音楽等を嗜むことから貴族とのあだ名が付けられる。

怪童丸=村山聖

今は無き天才棋士の故・村山聖。体格がとても良く、独特の飄々とした風貌から怪童丸との二つ名が付けられていた。

・女流棋士編

出雲のイナズマ=里見香奈

得意の終盤力で2010年までこう呼ばれていました。現在は序盤から終盤にかけて弱点が無く、この呼び名で呼ばれることは減りました。

攻める大和撫子=山口恵梨子

とても激しく攻める棋風が特徴的な女流棋士。

羽生さんのあだ名やキャッチフレーズってあるの?

以外に思われるかもしれませんが羽生善治さんは異名やキャッチフレーズありません。
相手に合わせて戦型を変えるオールラウンダー的な棋風で捉えどころが無く、どう形容したらよいのか非常に難しいですよね。つかみどころが無いと言う事はそれだけ強いという事の裏返しなのでしょう。
ある人は将棋の神様と表現しており、私もこれがシックリ来ると思います。