この前、羽生善治永世七冠が囲碁棋士の井山裕太七冠と共に国民栄誉賞を受賞したことは記憶に新しいのではないでしょうか?
棋士の受賞は初めてとのことで将棋ファンである私は嬉しい限りです。
さて、羽生善治永世七冠は頭一つ抜けて強い棋士ですが数多くの天才の中でも一番強い棋士だということは周知の事実です。
羽生の頭脳という書籍も出るぐらいですから相当頭が良く、知能指数が高いのではないか?とアナタも思っているのではないでしょうか?
そこで気になったのはやっぱり羽生さんって非凡な頭脳の持ち主なのではないかということです。
いろいろ調べてみても羽生さんの頭脳に対する称賛の声は多く、IQはいくつなのか、東大生の主席よりも頭が良いのではないかなどという質問が知恵袋で飛び交っておりました。
羽生善治永世七冠の知能指数はいくつなのか?
確固たるデーターは存在しませんがチェスのグランドチャンピオンのガリルカスパロフ氏はIQ190とのデーターが出ています。
IQ190とはいったいどれぐらい賢いのかというと、1億人に1人の割合でしか存在しないようです。
これは世界中でも70人程度しか存在しないという計算になりますね。
もし日本にいたとすると一番賢いということですか。
羽生善治永世七冠もチェスが相当強く、日本では敵無しだそうです。
ならばガルリカスパロフ同様に彼の知能指数も相当高いのではないかと思ってもなんら不思議なことではありません。
あくまでも予想になってしまいますが彼は130〜150ぐらいはあるのではないかと思われます。
学校の授業には将棋の対局が忙しくて出られなかったと先を読む頭脳という書籍に書いてありましたが学業成績はそれなりのレベルだったそうです。
ふつうは多忙で勉強できる時間がなければ並以下の成績で終わるはずです。
しかしIQが高ければ思考力、記憶力などの能力が高いケースが多く、勉強の面での苦労が少ないそうです。
少ない時間の中で将棋にも勉学にも手ぬかりの無かった羽生さんはおそらく相当高い知能指数の持ち主なのではないでしょうか?
そもそも将棋に知能指数は必要なのか?
考察してみたところ、将棋のルールを覚える初期段階の時期にはこうした能力が役立ちますが、強くなるのには反復継続が大事なので、ある程度のレベルになってしまえばあまり関係が無いと考えて良さそうです。
とはいえ、将棋は読みの深さや思考力がモノを言う頭脳ゲームです。
知能指数は高ければ高いほど思考力も高いことが多いそうなので知能指数が高いことに越したことは無いでしょう。
棋士は狭き門をくぐり抜けてきた選ばれし者たち謂わばエリート集団ですから非常に知能指数の高いと考えても不思議ではありません。
さすがに棋士の全てが天才だとは言いません。
棋士の中にはずば抜けて賢い人物が居てもなんら不思議では無いと言いたいだけです。
その一人が羽生さんなのではないか思っています。
あとは、まだ若いのに大人顔負けの落ち着きや振る舞いやコメントを放つ藤井聡太くんも相当に高いIQを持ってそうですよね。
彼は非常に読書家らしく、語彙が豊富で大人でも知りえないような単語をインタビューの際に口ずさんだり、数学の担任からその数学のセンスを絶賛されたり、園児の頃「考えすぎて頭が割れそう」と言いながらも超難解な詰将棋を解いていたりと、凡人からは想像もつかないほどのエピソードを持っています。
その他、棋士の頭良いエピソードを色々と調べてみたところ印象に残った逸話をいくつかピックアップ致します。
棋士の知能指数にまつわる会話
その武者野が対局中に「私のIQは125ですよ」と口をすべらせれば、
即座に野本虎次六段、桐谷広人四段が「君、ずいぶん低いね。
ぼくは140ある」とさらりといってのける。
―IQは100が標準で、その前後のプラス、マイナス10が“並み”の頭、
120を越えると天才だという。いわば連盟は“天才集団”なのだが、
真部一男七段は三人を見下して「ぼくは160のはず」というし、森雞ニ八段
はソ連の物理学者・アナトリー・カルポフ(レーニン賞受賞)と同じ
「190だといわれる。ところが、これらの話を聞いた板谷進八段は、
さらりといってのけた。「あいつらは、知能指数と血圧とを混同してるんだよ!」
『愉快 痛快 棋士 365日』 能智 映 P70
IQと血圧を混同していたとしても武者野のIQは本当でしょう。IQ125という数値は東大生以上の知能指数です。
兄は馬鹿だから東大に行った?
男4人兄弟の末っ子故米長邦雄の3人の兄たちは皆東大に行った。
「兄たちは頭が悪いから東大に行って、自分は頭が良いから将棋指しになった。」
と、言った。
など
棋士がどれだけ賢い頭脳を持っているのかを伺わせるようなエピソードは探せばいくらでも見つかるとは思いますが今回はこの辺にしておきます。
まとめ
棋士は東大生よりも賢い、天才しか棋士になれないだろうなどというような主張や質問を知恵袋などで見てきた私はふと、棋士の中でも特に強い言わばトップレベルの棋士の頭脳について凡人と比較してみたくなったというのが今回のコラムを執筆するに至った動機です。
科学的な観点から棋士の賢さの秘密を読み解くのに最適な書籍である先を読む頭脳は今回の記事と多少なりともリンクしていますので興味のある方は読まれることをおすすめします。